わたしの一年間で色々変わったこと②
こんにちは。Coaeです。
前回、彼との馴れ初めのようなものを書き残しましたが、平々凡々だったこのわたしの人生が目まぐるしく変化していく一年になって、その分いろんなことを考える機会を与えてくれたので覚えている限り、書き残していきたいと思って書き始めました。
不特定多数のひとの目に触れるところに載せるべきことなのかどうかはわかりませんが、不特定多数だからこそ気にせず自分の感じたままを残せる気がして。
わたしの考え方や見方は幼くてまだまだ足りないモノの捉え方をしているのかもしれないけど、素直に自分が思ったことや感じたことが言えない日々の生活の捌け口にさせてもらいます。
今日ははじめての転勤の話。
彼とのこれからも少しずつ意識して、上司とも今後の将来を考えて働き方を変える相談もをしていた矢先のことでした。
5日後に首都圏への辞令がおりました。
5日後です。心の準備も何もかもあったものじゃありません。
そもそも「今回も異動はなかったよ。よかったね。」と上司と少し前に話したばかりでした。
上司が会議で出張に行った日、職場に電話が掛かってきました。
「Coaeちゃん、マネージャーから。落ち着いて聞いてね。」
「落ち着いて聞いてね。」
その一言でさすがに悟りました。
あぁ、来たか。と至極冷静な自分と心臓の音が大きく恐怖を感じる自分。
電話越しの上司は泣きながらごめんと一言。
実はずっと守ってくれていた上司。わたしの将来のことや母が高齢でできるだけそばに居たいと思っていること。それを知っていてわたしが地元に残れるようにいつも周りに言ってくれていたことを聞いていた。
ほんとは行きたくないし、そこまで続けたい仕事かと思うと正直揺れた自分もいるけど、そもそも自分の入った職場は全国転勤がある総合職。知ってて入った職場だから、選択肢はなかった。
「頑張ってみます。」
即答してた。
思ってること感じてることと正反対の言葉がここまでスラスラ出てくるとは。
わたし誰なんだろう。
その後すぐにエリア長からも電話が入り、東日本の営業部長からも電話が入り、「成長できる機会だから」とか「なんかあったらこっちには俺もいるから」と、畳み掛けるようにわたしの逃げ場がなくなった。
一通り偉い人たちからの連絡が落ち着いたあと、心配してくれた先輩が
「家族とか彼氏とか早く連絡したほうがいいよ。ちょっと1人の時間も必要だと思うしすこしはずしておいで」と時間をくれました。
冷静でいたかった。明るくいたかった。
だめだった。
大好きな職場の人たちの顔を見るだけでわたしの涙腺は崩壊していました。
少しでも心配をかけたくなくて、先輩の言葉に甘え席を外し、家族と彼に連絡をしました。
一番最初にかけたのは母。繋がらなかった。
次にかけたのは一番上の姉。
「なしたー?今日休み?珍しいじゃんCoaeから電話なんて」
いつもの大きな声、耳元に携帯を当てなくてもはっきりと聞こえるよう通る声。
急に恋しくさみしく感じた。一生の別れじゃないのにね。
言葉につまる。あくまでいつものトーンで。いつもの淡々とした声で。
「異動になる」が言えない。
「お母さんに電話したんだけど繋がらなくてちょっと大事な話だから兄姉には姉ちゃんに一番に言わなきゃと思って」
なにかを察した姉。少し声色が変わった。
「週明けには埼玉に異動になった。」
「は?え?そんな急に?※△□○※×・・・」
姉も驚いてうまく言葉がでないようだった。
「Coaeはどうしたいと思ってる?」
「選択肢ないよ、辞令だから。ひとまず頑張ってみる。」
自分に言い聞かせるような言葉。姉ちゃんに伝えることで、自分を納得させようとしているみたいだった。
「Coaeが決めたことなら、姉ちゃん応援するよ。いやになったら戻ってくればいいんだから、Coaeが帰ってくる家いくつあると思う?母さんも姉ちゃん達もみんなここにいるから、大丈夫。」
家族がこんなに優しくて大切な、大きな存在だと初めて気付かされた気がする。
「でも、プーさん心配だね。もう話した?」(※彼のことは以後プーさんと呼ぶ)
まだだった。仕事中だから少し言いずらい気もした。
自分勝手かもしれないけど、早く言ってしまいたかった。
姉との電話を終えたあと、彼に電話を入れた。
思ったよりすぐに出てくれた。どうやらお昼休みだったらしい。
「Coaeから電話なんて、どうした?今日休みだったっけ?」
普段、わたしはどれだけ連絡不精だったのだろう。
確かに自分から電話をしたり、LINEをしたり、遊びに誘ったり、滅多にしないな。
つまんねえ薄情なやつだな。思い立つとすぐ1人で行動にでてしまうのはだからなんですね、きっと。
※脱線しました。
彼の声を聴いたら涙が止まらなくなってしまった。
嗚咽のせいで声が出ない。
あまりに無言になってしまい、わたしが話すのを待っていた彼も
「なに?どうしたの?」と少し急かすように聞いてくる。
どうやらこの時、彼はてっきり別れ話をされるのかと思っていたらしい。
別れたいなら早く言って欲しいと、少しキレ気味だったそう。たしかに思い返すとちょっと口調が強かった。
なんとか短い言葉で出せる限りの声で伝えた。
「異動、埼玉だって。」
明からに彼は動揺してた。
いつから異動なのか聞かれ、夜また連絡するから落ち着いて話そうと。
「気持ちは仕事どころじゃないだろうけど、もうちょっと頑張ろう。」
それだけ言われてあっさり終わってしまった。
それから通常業務は全てなし。
異動の準備。引き継ぎに引越し準備に手続きに航空券の手配、荷造り。
ゆっくり友達に会って報告したりする時間も余裕もないまま毎日が一瞬で過ぎていった。
ある意味それは救いだったのかもしれない。
仕事から帰って1人になる夜は最悪だった。